令和元年7月22日(月)~23日(火)1泊2日
1日目(7月22日)
理数科京都研修の、1日目は7月22日(月)に京都大学で行いました。理数科1,2年生が京都大学吉田キャンパスの農学部、法学部、総合人間学部、宇治キャンパスの化学研究所、防災研究所の5か所に分かれて研修しました。
京都大学の研究室での研修の様子
京都大学化学研究所
松阪高校卒業生の宗林由樹教授による「化学研究所と研究トピックスについて」の講演の後、各研究室に別れて現在取り組んでいる研究や実験機器についての説明を受けました。
研修先の研究室と研修内容
・阿久津達也 研究室 (バイオインフォマティクス,スーパーコンピュータ)
・宗林由樹 研究室 (海洋化学,微量分析)
・倉田博基 研究室 (ナノ解析化学,電子顕微鏡)
・阪部周二 研究室 (レーザー物質科学,大型レーザー)
京都大学防災研究所
地震や火山、地盤、気象などさまざまな災害に対処するため、物理や化学、地学の知識や技術を駆使して防災に挑む研究所。竹之内健介先生から講義を受けた後、関連施設や研究室の見学を行いました。
京都大学農学部
応用生命科学分野の研究室で研修をしました。最初に応用生命科学分野の 白井理先生の応用生命科学の研究概要について講義を受けた後、4グループに分かれ研修をしました。
研修先の研究室と研修内容
・生体機能化学(白井理)研究室(生体膜の電荷移動、電気化学バイオセンサ、微生物バイオ電池など)
・細胞生化学(木岡紀幸)研究室(疾病に関係する膜タンパク質の作用・制御を分子レベルで解明など)
・植物栄養学(小林優)研究室(無機栄養のしくみを分子、器官、個体、生態系のレベルで解明など)
・制御発酵学(由里本博也)研究室(資源・環境問題解決に向けた微生物、新しい制御発酵分野の開拓など)
京都大学法学部
刑法を研究されている法学部教授の安田拓人先生による刑法の模擬講義や 模擬法廷教室での実習、法学部の関連施設の見学等を行いました。
京都大学総合人間学部
総合人間学部では、共生文明学専攻多文化複合論分野の研究室を訪問し、大学院生のムン・ドゥタクさんから文系と理系の統合された総合人間学部について説明を受けてから研究テーマである文明共生学のさまざまな分野の内容(近代スポーツ、江戸思想、通信使など)について講義を受けたり、総合人間学部の関連施設の見学を行いました。
1日目の夕食後は、松阪高校卒業の京都大学の学生4名(医学部、工学部、経済学部)を宿舎に招き、大学生活の様子や高校時代の勉強の仕方などについての講演をききました。松阪高校の卒業生である現役の京大生の講演ということでみんな熱心に聞き入り、講演の後の座談会も盛況でした。
2日目(7月23日)
大学の先の自己実現を考えるという目的で、京都に拠点を置く企業である、「京セラファインセラミック館」、「島津製作所サイエンスプラザ」、「KTCものづくり館(京都機械工具)」、「日本銀行京都支店」の4か所に分かれて研修しました。
KTCものづくり館(京都機械工具)
島津製作所サイエンスプラザ
京セラファインセラミック館
日本銀行京都支店
2日間の理数科ならではの行事である京都研修旅行を終えて、普段の高校での授業だけでは得ることのできない、大学での最先端の研究に触れたり、企業での実践的な研究に触れることで、これからの自分の進路を考える大きな糧になりました。